STE Writer

英文を ASD-STE100 Simplified Technical English の主要ルールに沿って、新しく書く、または書き換えるスキル。

API不要 執筆・書き換え

スキルパッケージをダウンロード (.skill) GitHubでソースを見る

目次

1. 概要

ASD-STE100 Simplified Technical English、略して STE は、英語が少ししか分からない読み手でも、指示を誤読せずに実行できるようにするための書き方です。1語に1つの意味、1文に1つの内容、凝った言い回しをしない、が基本です。文章は平板になりますが、どの文も意味が1つに決まり、機械翻訳にもかけやすくなります。

使い方は2つあります。

  • 書き換え:既存の英文を渡すと、STE に書き換えます。
  • 新規執筆:事実、メモ、箇条書き、トピック、コードを渡すと、最初から STE で書きます。

このスキルは主要ルールを記憶に基づいて適用します。公式の ASD-STE100 仕様書や承認語辞書は同梱していません。そのため出力は「STE準拠」「認証済み」ではなく、「ASD-STE100 の主要ルールに沿って記述」と表現します。正式な準拠が必要な場合は、公式辞書やチェックツールで確認してください。仕様書や語彙リストを渡せば、スキル内のメモよりそちらを優先します。


2. 使う場面

  • 英語が母語でない読み手向けの手順書、マニュアル、SOP、ランブック、リリースノート
  • 機械翻訳にかける予定の英文
  • 冗長、受け身が多い、意味が複数に取れる既存の英文ドキュメント
  • 「STE」「simple technical English」「ASD-STE100」「80% STE」などの依頼

日本語の文書には japanese-clear-writing を使ってください。


3. 前提条件

ありません。スクリプトや APIキーは不要で、指示だけで動くスキルです。


4. クイックスタート

既存の英文を書き換える例です。

docs/install.md を STE で書き換えて。

メモから新しい手順書を書く例です。

次のメモから STE の手順書を書いて。バッジプリンターのリセット手順。
ボタンを押し続けてランプを待つ。約1分かかる。最初に電源を抜く。

ゆるめのモードを使う例です。

このリリースノートを 80% STE で書き換えて。技術用語はそのまま残して。

説明は依頼と同じ言語で返します。文書そのものは常に英語です。


5. 厳しさの段階

モード 内容
full(既定) 14の主要ルールをすべて適用する
soft ルール1〜6を適用し、作者の技術用語と自然なリズムを残す。25語程度までの文を一部許す。「80%」「軽めに」「トーンを残して」と頼まれたときに使う

どちらのモードを使ったかは、出力に必ず書きます。


6. 主要ルール

  1. 1文に1つの指示。手順の文は20語以内、説明の文は25語以内
  2. 動作は命令形で書く。例:「Remove the cover.」
  3. 能動態を使う
  4. 時制は単純現在、単純過去、未来だけを使う
  5. 1つの意味には1つの語。言い換えで変化をつけない
  6. 簡単でよく使われる語を選ぶ。「utilize」ではなく「use」
  7. 冠詞などの短い語を省かない。電報文にしない
  8. 名詞を続けるのは3つまで
  9. 句動詞や慣用句は、意味がはっきりした1語の動詞に置き換える
  10. 短縮形と、指す先が曖昧な代名詞を避ける
  11. 段落は1トピック、6文以内
  12. 警告と注意は、対象の手順の前に置く。人への危険は「WARNING」、機器やデータへの危険は「CAUTION」
  13. 必須は「must」、能力は「can」、許可は「may」
  14. 数字は算用数字で書き、単位を添える

書き換えの例です。

書き換え前 書き換え後
Before the unit is powered on, it should be ensured that all of the connectors have been properly seated, otherwise damage could occur. CAUTION: Make sure that all connectors are fully connected before you start the unit. If a connector is loose, the unit can be damaged.

7. 出力

次の順で出します。

  1. 文書:使う場所に合った形式で出します。ファイルを書き換える場合は、元のファイルの隣に新しいファイルを作り、元は上書きしません。
  2. 変更点または用語:書き換えでは、主な変更の種類を3〜6個、前後の例付きで示します。新規執筆では、選んだ用語の一覧を示します。後の文書でも同じ用語を使えるようにするためです。
  3. 作者への質問:[CHECK: ...] の箇所ごとに1つ出します。トルク値、時間、コマンドなど足りない値は、推測せずにこの印を付けます。
  4. モードの明記:使ったモードと、公式認証ではない旨を1行で書きます。

8. リソース

  • SKILL.md:ルール、語の置き換え表、手順、出力形式、例