Completion Quality Gate Designer
工程ごとの完了判定基準、品質ゲート、証跡、例外運用を設計する。
API不要
スキルパッケージをダウンロード (.skill) GitHubでソースを見る ワークフロー
目次
概要
Completion Quality Gate Designer は、ソフトウェアプロジェクトの各工程で「完了」が何を意味するかの構造とルールを設計するスキルです。再利用可能な品質ゲートマトリクス、完了語彙の定義、証跡のオーナーシップマッピング、例外レジスタ、リリース準備チェックリストを生成します。
このスキルが解決する根本問題: チームはしばしば「コードを書いた」と「品質を確認した」と「出荷可能」を混同します。これらの概念が明示的に分離されないと、テストギャップが見えなくなり、文書間でメトリクスが乖離し、「全OK」という包括的な表現の下に既知の制約が埋もれます。
いつ使うか
- 新規案件の開始時に「Definition of Done」を工程別に設計したい
- テスト報告・完了サマリー・リリース判断資料の不整合をなくしたい
- 標準検証コマンドを固定し、開発者・CI・報告書で同じ定義を使いたい
- 例外的に未完了項目を持ち越すときの例外運用を決めたい
- 「実装完了」「品質確認完了」「出荷可能」を別概念として整理したい
- リリース判定の基準やCI/CDパイプラインの品質ゲートを設計したい
- チーム間で検証証跡の標準を統一したい
ワークフロー
7フェーズで品質ゲートを設計します。
Phase 1: 対象工程とゲート単位の決定
プロジェクトのライフサイクルモデル(ウォーターフォール、スプリント、成果物ベース)に基づき、ゲートの組織化パターンを選択します。各ゲートにID・名前・依存関係を割り当てます。
Phase 2: 完了語彙の分離
「完了」が異なる人に異なる意味で使われることを防ぐため、厳密な用語を定義します。
| 状態 | 定義 |
|---|---|
| 実装完了 | コードがコミット済み。品質に関する主張なし |
| 検証完了 | 標準検証コマンドが通過、証跡が記録済み |
| 受入完了 | 指定承認者が証跡をレビューし承認 |
| リリース完了 | 本番にデプロイされ、動作確認済み |
| 例外承認済 | 既知の未完了項目が条件付きで承認済み |
禁止表現(例外があるのに「全OK」、検証前に「完了」)も定義します。
Phase 3: 各ゲートの退出条件定義
各ゲートに必要な入力成果物、証跡、標準コマンド、オーナー、承認者、合格ルール、不合格時の処理、持越しポリシーを定義します。
Phase 4: 証跡とメトリクスの出どころ固定
メトリクスの唯一の権威ある情報源を定義し、乖離を排除します。自動優先原則: CIから自動収集できるメトリクスは手動入力を禁止します。
Phase 5: 標準検証コマンドの固定
「テストが通った」がどこでも同じ意味になるよう、正規コマンドセットを作成します。各コマンドの正確な呼び出し、カバレッジ範囲、除外事項、実行環境、ゲートへの割り当てを文書化します。
Phase 6: 例外運用の設計
未完了項目を条件付きで持ち越すルールを定義します。例外適格/不適格項目、必須記録フィールド(何が・なぜ・リスク・一時的統制・期限・オーナー・承認者・完了証跡)、エスカレーションパス、有効期限を指定します。
Phase 7: 表現統制の設計
報告書やステータス連絡における誤解を招く表現を防止します。禁止表現リストと各完了状態の必須修飾語を定義し、リリース準備パッケージとして全成果物を統合します。
主な出力物
| 成果物 | 内容 |
|---|---|
| 品質ゲートマトリクス | ゲート別の入口/出口条件、証跡、オーナー、例外ルール |
| Definition of Done | 完了状態の語彙定義と分離 |
| 標準検証コマンドセット | CI・開発者・報告書用の固定コマンド |
| 例外レジスタ | リスク・統制・期限付きの追跡された例外 |
| 証跡-オーナーマッピング | 証跡項目のソース(自動/手動)、オーナー、照合ルール |
リソース一覧
| リソース | 種類 | 目的 |
|---|---|---|
references/gate_patterns.md |
リファレンス | フェーズベースのゲートパターン |
references/definition_of_done_framework.md |
リファレンス | 完了状態の定義フレームワーク |
references/evidence_catalog.md |
リファレンス | 証跡タイプのインベントリ |
references/metrics_reconciliation_guide.md |
リファレンス | メトリクス照合ルール |
references/exception_governance.md |
リファレンス | 例外の適格性と運用 |
assets/quality_gate_matrix_template.md |
テンプレート | 品質ゲートマトリクス |
assets/definition_of_done_template.md |
テンプレート | 完了状態定義 |
assets/exception_register_template.md |
テンプレート | 例外追跡 |
assets/release_readiness_template.md |
テンプレート | リリース判定資料 |
assets/evidence_ownership_matrix_template.md |
テンプレート | 証跡オーナーシップ |
ベストプラクティス
- オーナーと承認者を分離 – 証跡を生成した人が唯一の承認者になってはいけない。小規模チームではクロスファンクショナルレビューを活用。
- 自動優先 – CIから自動収集できるメトリクスは手動入力を一次ソースとして受け付けない。自動と手動が矛盾したら自動が優先。
- 例外には期限を – 期限のない例外は禁止。例外にはリスクと一時的統制の両方を必須とする。
- 表現の精度 – 「全て」「完了」を単独のステータスワードとして禁じ、常にスコープと条件で修飾する。
- 生きた文書 – ゲート定義はレトロスペクティブごとに見直す。本番に逃げた欠陥はRCAの是正措置としてゲート基準を更新する。
関連スキル
- Critical Code Reviewer – ゲート基準に基づくコードレビュー
- Dual-Axis Skill Reviewer – スキル品質の多軸評価